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2012年02月24日(Friday)

組合のお話し・・・・補足

先に、ある地方都市の組合のことを記した。少し補足する。1日に10本草を取る・・・という仕事。駅の建物とは別に小屋のような建物があって、1日中、そこでお喋りしている人達がいる。線路の周りの草むしりなど、線路の環境を保つのがお仕事。何故、1日に10本か?・・・・全部取ってしまうと仕事が無くなってしまうからです。実に計画的に作業をしているのです。頭がいいのか悪いのか分からない・・・・。残った膨大な時間はお喋りタイムです。・・・お喋りで結構疲れるようです。・・・・お疲れ様。
旧国鉄には、国労と動労という二つの組合があった。国労は旧社会党系で、仕事はチンタラチンタラなさるのが上手です。動労は過激派で実力行使の組合。警察の機動隊ともやり合う過激さです。先に書いた、運転手はこの動労の特攻隊長でした。この運転手・・・実は、マーシャルアーツの道場の先生で、兎に角強い。で、動労の特攻隊長になった、機動隊とやりあう時には、真っ先に向かうのがこの人。
だから、組合を脱退したときは、「裏切り者」と、罵声を浴びせられた・・・・けれど、この人に襲い掛かるような勇気のある人もいなかった。・・・つまり、言うだけ。
血気盛んなこのマーシャルアーツの先生、私の講義を聞きに来るときは・・・・「変なことを言ったら、許さない・・・殴ってやる!」と言って、家を出たという。
そんな強い先生とは知らず・・・私は、何の遠慮もせず、国鉄の批判、社会主義の批判、旧ソ連の批判をやった・・・・思いっきり。
でも、ハッキリ言ったのが幸いして・・・・その先生・・・・イチイチ納得してしまった。依頼、私の軍門に下り、弟分のようにし、暇な日は、私の運転手をしたり、いつも後をついて来ていた。組合のマーシャルアーツの弟子にも組合を辞めさせてしまった。・・・・気持ちは純粋な人でした。・・・その後、新幹線の運転手になり大阪に転居したので・・・・多分、今も新幹線の運転手をしていると思う。
新幹線がトンネルに入るときは・・・「あんな小さな穴に入れるはずがない!」と感じるそうです。「いつも、トンネルに入る前にトンネルにぶつかるんじゃないうか・・・と、跳び上がるんです」と、久しぶりに再会した時に言ってました。