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2012年02月22日(Wednesday)

企業の美学、労働者の美学

大阪市の労働組合の委員長が「民間企業では、なるべく解雇しないように努力する、それが民間企業の美学だ」と言ったという。
旧国鉄では、大きな赤字を抱えていた、職員の働きぶりは・・・というと。
ある、駅の職員、その職員の1日の仕事は『草を10本取ること』・・・これだけ。ある運転手、『1週間に2回、運転するだけ』・・・・これでは働いているとは言えない。
でもこの運転手、私に「給料が安い」と言っていた。・・・・で、聞いてみた。「給料はいくら?」運転手「13万」・・・これは、当時(20年以上前)の九州の地方都市でのこと。当然、東京都は物価も貨幣価値も全然違う。さらに聞いた「家賃はいくら?」運転手「国鉄の宿舎だから、3,000円」私「だったら、安くないでしょう・・・給料は」「は・・・そうですか」「日給にしたら、1日1万円以上だし、自給にしたら凄いよ・・・むしろ、高いよ」運転手「・・・そうですね」・・・・こんなんですから旧国鉄は巨額の赤字を垂れ流し。1日10数億の赤字だった。
後日、この国鉄運転手にはミッチリ2時間国鉄のことを講義した、そしてこの運転手は労働組合を脱退した。その労組の新聞に「裏切り○○」と書かれた。
民間企業の美学は「給料以上の利益を自分で儲ける」これが労働者の美学だ。大阪市の委員長も働いてからものを言うべし。