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2012年02月20日(Monday)

葬儀の事前相談・・・

葬儀の事前相談があり、その方の自宅へ伺った。・・・・自宅へ伺うと・・・テーブルの上にいくつかの葬儀社のチラシやカタログが置いてある。
その方曰く「既に、2社に相談し説明をいただきました。・・・・でも、その2社とも、お互いの悪口ばかり言うんです。」と、不満気味。
で、その2社から貰った書類を見た・・・「・・・?」・・・先ずA社はチラシが1枚だけ。そこには、3種類のプランが書かれている・・・花祭壇のプラン、白木祭壇のプラン、家族葬のプランの3種類。いずれも100万円を超えた金額が提示されている・・。「東京都の調査では、葬儀料の平均が300万以上というから、安いとは思いますけれど・・・でも、その値段の中身が分からないんです」・・・確かに、プランの中身は何も書かれていない・・・。
次にB社・・・丁寧な冊子のようになっているカタログ。値段を見ると・・・安い!・・・262,500円から315,000・・・更にその上の金額・・・と値段が書かれている。そして、315,000円のプランの丸印が付いている・・・どうも、そのプランを勧められたらしい。そして、その方は「安いと思うけれど・・・逆に恐ろしくて・・オプションがついて・・最終的には最初の何倍もの金額になるって聞いたことがありますから」・・・と不審げに言う。・・・何気なくページを捲ってみた・・・すると、そこにはオプションの一覧表がある。・・・それを見ると、オプションには「棺・ドライアイス・霊安室・位牌・骨壺・遺影・・・等々・・・ないと困るものがズラリと並んでいる。それで、私は言った「奥さん、ここにオプションがありますよ・・・でも、これみんな必要なものばかりですね・・・。」「そうでしょ・・・結局もう1社と同じくらいになるのよね」「う~ん、見積もりをもらわないと分からないですね」「アッ・・・・そういえば、○○さんがそう言ってました。見積もりを貰わないといけません・・・て」「じゃあ、私、これから見積もりを作りましょうか?」「はい、お願いします!」・・・すぐに、見積もりのフォーマットを取り出し見積書に一つ一つ金額を書き込み、電卓で計算して総計も算出した。総計は658,400円となった。
相談者に見積書を渡し、一つ一つ説明をした。すると、その相談者「エッ・・・・チップも書いてある・・、他の葬儀社は一つ一つの金額も書いてないし・・・チップなんて・・・そういうものがあるってことさえ教えてくれなかった・・・。」
ハッキリとした値段を提示しない説明・・・これでは消費者は分からないはず・・・。まだまだ、こんなやり方が横行しているようです。